カルカッタのホテル
インドのホテルはピンキリしかないといわれている。ピンはタージとオベロイ、キリは多数、しかし仕事で長期にとなるとアパートも短期滞在用を探すのが困難な状況下現実が直面する。1991年、1993年、1997年に仕事で滞在したが、そこそこがパークホテルだろうか。
Park Hotel Calcutta 1991年
1991年に初めてカルカッタへ出張したときここに泊まった。中心に位置し、レストランやお店などホテルの回りに多く便利な場所にあった。部屋は特に問題なく快適に滞在できた。レセプション横にレストランがありそこでインド料理を味わうことが出来た。
2階の会議スペースは多目的に利用され、泊まっていたときはサリーの即売会を催していた。 ホテルを一歩出ればそこはカルカッタの現実、物乞いが挨拶にやってきた。それを振り切って歩いていく。路上にはやせ細った身体を横たえた人たちも珍しくなかった。
1997年にもここへ滞在した。そのときには、大規模な改修が終わったところでレセプションから部屋まで真新しい印象であった。しかし、構造までは手が回らなかったのだろう、設備からの騒音に悩まされ数日で出ることになった。
一階にはインターネットカフェができ、レストランだったところはバーになり、その地下はディスコに改造されていた。 最初に来た1993年の印象はほとんどの女性がサリーを着ていたが、1997年には西欧ファッションが非常に目立ってきていた。スカートやパンツルックの若いインド人女性は体型が欧米並みなのでグラビアページから抜け出したような印象だった。また、髪型も長い髪を後ろで束ねていることが多かったがそれを解いた状態はさらに映えた。
The Oberoi Grand
1993年、2度目のカルカッタへの出張は一人であった。西ベンガル州政府との打ち合わせなどが控えていた関係もあり、それに数日の滞在であったので面倒なことにならないようにオベロイに泊まることにした。
このホテルはカルカッタでは1、2にランクされる高級ホテル。宿泊料金は180ドル程度だった。さすがにサービスはよく、レセプションの対応も的確であり、また部屋にあるボタンを押すとコンシェルジェが速やかにやってきた。中庭にプールを囲んでパームツリーが植樹され、静寂さは外の血相とは趣を異にしていた。その周囲にレストランやショップが配置されていた。
仕事ではなく観光でもう一度泊まってみたいホテルです。
The Oberoi Grand, Calcutta
15 Jawaharlal Nehru Road
Calcutta, India, 700013
Taj Bengal Calcutta May and Nov. 1997
タージベンガルは中心よりやや離れた緑濃い地区にあった。ホテルの前がカルカッタ動物園、車さえあればなんてことはない。アンバサダーのタクシーだっていつも待っている。
このときは割合長い滞在(私は1ヶ月)であったし、プロジェクトの人数も多かったのでホテルと宿泊料を交渉した。なかなか下がらなかったが、プロジェクトが長期にわたることや総人数を強調しそこそこの線で合意した。その後、さらにコーポレートレイトが下がったと聞いたので、このときに交渉した甲斐があったと思う。
ガーデンに面した一階にティールームがあった。ここでの定番はダージリンティであった。カルカッタと同じ西ベンガル州に属するダージリン地方で取れる紅茶、錫のポットに入れてサーブされるダージリンティーは格別の味わいがあった。
このホテルには想い出がある。カルカッタの仕事以外にも報告書をまとめなければならない状況にあり、ストレスのせいかお土産用に持ってきたタバコを吸ったのだ。ここから十数年にわたる禁煙が解禁された。
Taj Bengal Calcutta
34 B, Belvedere Road
Alipore
Calcutta, India, 700 027
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